地域の場づくり

地域人材政策のアドバイザリー、共創の場・関係人口の創出、産学官連携プラットフォームの構築を通じて、地域の未来づくりに貢献しています。

地域中小企業や自治体が直面する人材不足・後継者不足・関係人口の減少といった課題に対し、新しい関係性のあり方や場づくりの方法論を、研究と実践の両面から提供しています。

研究の概要

共創の場・関係人口の研究

オンライン・オフラインの共創空間が、人と人、人と地域、人と組織を結びつける新しい仕組みとして機能する可能性を研究しています。物理的な距離を超えた共創、関係人口創出への展開、企業と若者の協働を生み出す場の設計について、実証的に分析を進めてきました。

特に、「ボンディングシップ(人と人、人と地域、人と組織が、深く結びつき合いながら学び成長する関係性)」という独自概念を提唱し、短期的な「マッチング」ではなく継続的な「結びつき」の中で人と地域が育つ枠組みを研究しています。

行政インターンシップ・自治体人材戦略の研究

行政機関(自治体)が学生・若者を受け入れるインターンシップは、自治体の組織開発や政策立案にも好影響を与える可能性を秘めています。瀬戸市役所の部署横断インターンシッププログラムなど、複数自治体の事例を実証的に分析してきました。

コーディネーター・中間支援機能の研究

地域中小企業と学生・社会人を結びつけるコーディネーターや中間支援団体が、地域の人事機能を共創する仕組みを研究しています。地域の独自性を活かした人材エコシステムの構築には、コーディネーターの専門性と継続性が不可欠です。

主な実践事例

厚生労働省「職場における学び・学び直し促進シンポジウム」登壇
2025年10月17日、刈谷商工会議所(愛知県)にて、厚生労働省主催のシンポジウムに登壇しました。
テーマは「企業と従業員が共に学び、共に育つ時代へ ─ 製造業等の未来を拓く人材育成と学び直し」。製造業を中心とする企業の経営者・人事担当者に対し、学び直し時代における人材育成と組織開発の方向性をお伝えしました。

宮城県「ものづくりカレッジプロジェクト 学生と考える産学連携ワークショップ」基調講演
2025年11月1日、宮城県庁(仙台市)にて、宮城県主催の産学連携ワークショップで基調講演を担当しました。
テーマは「学生と企業の共創 ─ 地域にとって良いインターンシップとは」。東北学院大学・東北工業大学・石巻専修大学・東北文化学園大学の学生・教職員と、地域企業約50名が参加。学生からは「学生側の視点だけでなく、企業側の視点も知ることができた」「インターンシップの現状を知り、これからの就職活動に活かしていきたい」との感想が寄せられました。

福島県・地域の魅力発見ワークショップ
福島県内の地域の魅力発見を目的としたワークショップの企画・運営に携わりました。地域住民・企業・学生・自治体が一同に会し、地域の未来について対話する場づくりを実施しています。

瀬戸市役所・部署横断インターンシッププログラムの設計支援
愛知県瀬戸市役所において、部署横断のインターンシッププログラムを設計しました。学生が複数部署を体験することで、自治体の組織全体を理解できる新しい行政インターンシップの形を創出しました。同プログラムについては論文としても発表しています。

名古屋市・共創コーディネーター事業 外部アドバイザー(2020-2024)
名古屋市の共創コーディネーター事業において、外部アドバイザーとして約4年間にわたり関与してきました。地域の産業界・大学・自治体をつなぐコーディネーター機能の構築と、その実践支援に取り組みました。

Cue Dream プロジェクト(オンライン共創空間)
株式会社オカムラの共創空間「Cue」と連携し、オンライン環境での共創空間の可能性を実証する「Cue Dream プロジェクト」を実施しました。社会環境の変化に対応した、新しい共創空間のあり方を研究と実践の両面から探究してきました。

関連する論文・著書

主な著書

・『長期実践型インターンシップ入門』(編著)ミネルヴァ書房, 2024年
・『共創の強化書』(共著)中央経済社, 2023年

代表論文の概要

▶ 「関係人口創出に向けたオンライン環境を活用した共創の場の可能性」(地域活性研究, 2023年・査読付き)

地域への関わりを深める「関係人口」の創出に、オンライン環境を活用した共創の場がどのように貢献できるかを実証研究として分析した論文です。Cue Dreamプロジェクトの実践事例から、オンライン上での対話・協働が、物理的な距離を超えて人と地域を結びつける可能性を明らかにしました。

地方創生における新しい関係構築のモデルとして、自治体や地域支援団体に応用可能な知見を提示しています。

▶ 「行政インターンシップの改善プロセス─愛知県瀬戸市役所の部署横断プログラムの開発事例─」(地域活性研究, 2023年・査読付き・筆頭著者)

自治体が実施する行政インターンシップの質を高めるプロセスを、愛知県瀬戸市役所の部署横断プログラムの開発事例を通じて分析した論文です。学生が複数部署を体験することで自治体組織全体を理解できる新しい仕組みを構築し、その効果を実証しました。

自治体のインターンシップを「採用ツール」から「組織開発と政策立案の機会」へ進化させる視点を提示し、各自治体での応用可能性を示した実践研究です。

▶ 「ニューノーマル時代に向けた共創空間の可能性─株式会社オカムラのCueとCue Dream PJの事例─」(社会デザイン研究学会, 2023年・査読付き・筆頭著者)

コロナ禍以降の社会環境の変化を踏まえ、企業の共創空間「Cue」とオンライン版の「Cue Dream プロジェクト」の実践事例から、ニューノーマル時代における共創空間のあり方を分析した論文です。

物理的な空間とオンライン空間それぞれの特性を活かし、両者を組み合わせることで生まれる新しい共創の可能性を提示しました。地域の場づくり、自治体の市民協働の場、企業の対話の場の設計に応用可能な知見が含まれています。

▶ 「地域中小企業による有償ジョブ型インターンシッププログラムの構築プロセス─愛知県瀬戸市の建設業による長期実践型インターンシップ─」(地域活性研究, 2022年・査読付き・筆頭著者)

地域中小企業が、地元の若者と長期的な関係を築くインターンシッププログラムをどう構築するかを、愛知県瀬戸市の建設業の事例から実証分析した論文です。地域中小企業が「採用」に直結するインターンシップではなく、地域の人材育成の担い手として「価値共創」のインターンシップを行う新しいモデルを提示しています。

地方の人材確保に苦慮する自治体・経済団体・中小企業にとって、参考にすべき具体的な事例研究です。

▶ 「岐阜県老舗企業による価値共創インターンシップ」(21世紀社会デザイン研究学会, 2020年・査読付き)

岐阜県の老舗企業を対象に、企業と学生が「価値共創」のインターンシップに取り組むプロセスを分析した先駆的な研究です。地域の伝統と未来をつなぐ場として、インターンシップが果たし得る役割を実証的に明らかにしました。

地域文化の継承、若者の地元定着、老舗企業の世代交代といった、地域社会が直面する複数の課題を同時に解決する糸口として、本研究の知見は各地で参照されています。

研究業績の詳細(全52本の論文)は researchmap (https://researchmap.jp/imanaganorihide) をご覧ください。

このテーマで提供できること

自治体向け

・地域人材政策のアドバイザリー
・行政インターンシッププログラムの設計支援
・産学官連携プラットフォームの構築
・地域の魅力発見ワークショップの企画・運営
・自治体職員研修(人材育成・地域連携)

商工会議所・経営者団体向け

・地域中小企業と学生・若者を結ぶ場づくり
・経営者向けセミナー・勉強会
・地域産業全体での人材エコシステムの構築

中間支援団体・コーディネーター向け

・コーディネーター育成研修
・地域の人事部・場づくり機能の構築支援
・事例研究の共有・対話の場づくり

大学・研究機関(地域研究関連)

・産学連携プロジェクトのファシリテーション
・共同研究・実証研究のパートナーシップ
・研究成果の地域還元の方法論

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